年収1000万円の薬剤師が教える!実践可能な収入アップ法

薬剤師という職業で年収1000万円を目指すことが可能か知りたいですか?
将来のキャリアを考えた時、年収1000万円というのは一つの目標になる数字です。
薬学生や新人薬剤師の中には、次のようなことを考える人もいるのではないでしょうか。

 

「年収1000万円の雇われ薬剤師っているの?」
「年収1000万円になる方法を知りたい」
「年収1000万円になるための必要な条件や能力はあるの?」
「でも、僻地で働く薬剤師にはなりたくない・・・」

 

 

本記事では、薬剤師で年収1000万円になる方法を解説しています。

 

本記事の内容
  • 雇われ薬剤師で年収1000万円稼ぐことは可能です!
  • 薬剤師が年収1000万円を稼ぐ方法【3つの条件】
  • 年収1000万円薬剤師に求められる能力
  • 学生時代や新人薬剤師の時にやっておくべきこと
  • 高年収求人・募集の注意点

 

この記事を書いている私は、調剤薬局薬剤師として30代で年収1000万円を達成しました。年収1000万円を超えた雇われ薬剤師でインターネットで情報を発信しているのは私が初めてだと思います。

薬局薬剤師としての経験は10年以上で、人事採用担当から部長、執行役員と多くの役職を経験しました。現在は、薬剤師のキャリア支援を行う会社の代表取締役をしています。
その経験から、薬剤師が年収1000万円を稼ぐためにどうすればよいのかを解説します。

 

雇われ薬剤師で年収1000万円稼ぐことは可能です!

雇われ薬剤師でも年収1000万円は可能です!
なぜなら私が実際に調剤薬局薬剤師として年収1000万円以上をもらっていたからです。(2020年8月現時点では一身上の都合により退職済みです。詳細はプロフィールをご覧ください。)

 

薬局薬剤師の年収公開

実際の私の源泉徴収票(平成29年分)をご覧ください。35歳の時のものです。

薬剤師の源泉徴収票

 

平成29年分の給与所得の源泉徴収票を確認すると、私の年収が1070万3700円だということが分かると思います。

 

薬局薬剤師の月収公開

次に、私の給与明細をご覧ください。(令和元年12月の給与明細書)

薬剤師の給与明細

 

こちらの給与明細書では、月収が85万8000円だということが分かると思います。
1カ月85万8000円だと単純計算で1年12カ月の賞与なしでも、1029万6000円になります。

 

誰でも年収1000万円は目指せる?

このような高年収の薬剤師を見ると、多くの人は次のように感じるかもしれません。

 

「どうせ特別な能力があるんじゃないの?」
「仕事が忙しくて残業とか大変なんじゃないの?」
「1人薬剤師じゃないの?」
「職場は僻地にあるんじゃないの?」

 

 

知識やコミュニケーション能力は標準以下?!

経歴を見ると部長や執行役員なども経験していることから薬剤師として特別な能力があると誤解される方がいますが、決してそんなことはありません。
私は、他の薬剤師に比べて特別な能力があるから年収1000万円になったとは考えていません。
1年の浪人2回の留年を経験して薬剤師免許を取得していますし、発声障害があるためコミュニケーション能力も決して高いとは言えません。

 

有給消化可能、残業少なめ

決して、他の職場より忙しく残業が多いというわけではありません。
給与明細にもあるように有給もしっかり消化していますし、就労時間としても極端に長いわけではありません。残業は基本的にはあっても1〜2時間程度です。当然、用事がある場合には定時で上がることもできました。

 

薬剤師の人員は2〜3人体制

1人薬剤師ではなく、基本的には薬剤師2〜3人体制の調剤薬局での勤務です。
他店舗からの応援もあるため急遽体調が悪くなった場合でも、仕事を休むことが可能です。

 

都会ではないが交通の便が良い立地

良く給与が高いイコール僻地をイメージしますが、決して僻地というわけではありません。
さすがに都会ど真ん中というわけにはいきませんが最寄り駅には新幹線も停まり、東京の中心部へも2時間程で行くことが可能な立地です。

 

薬剤師なら年収1000万円を目指せる

ポイントを押さえれば、皆さんも薬剤師として年収1000万円達成することも夢ではないということです。
私が実際に行った、年収1000万円になるための方法(近道)をお伝えします。

 

 

薬剤師が年収1000万円を稼ぐ方法【3つの条件】

薬剤師として働く場合、一般的には病院や調剤薬局、ドラッグストアなどが多いかと思います。
年収1000万円を目指すための近道は、転職を利用して調剤薬局薬剤師になることだと思います。
私は、ドラッグストア系(GMS)から調剤薬局に転職し年収1000万円を達成することができました。
※ GMS(総合スーパー)・・・イオンやイトーヨーカ堂など

 

病院やドラッグストアでは年収1000万実現は困難

親や親戚が経営しているなど特別な理由やコネがない限り、病院やドラッグストアで早期に年収1000万円を達成することは困難だと考えています。
まず、病院においては他職種が働いている職場であることが原因としてあります。
特に病院は医師がいることで成り立っています。病院で働く薬剤師が、医師と同等の給与や医師以上の給与を得ることは考え辛いところです。
多くの場合、病院薬剤師の年収の上限は800〜900万円といったところでしょう。
ドラッグストア系においても早期の年収1000万円は難しいと考えています。私が働いていたGMS(イオン)では、過去に年収1000万円に達する職位になった薬剤師は1人も存在しませんでした。

 

私が実際に使った転職方法

早期に年収1000万円を目指すなら、中小企業の調剤薬局薬剤師が狙い目だと思います
私も調剤剤薬局に転職することで年収1000万円を達成することができました。
そして、私が実践した年収1000万円になるための転職方法は次の3つです!

 

  1. 条件を年収アップの1つに絞る
  2. 得た求人から条件に合った職場を探す
  3. いきなり年収1000万円を狙わない

 

条件を年収アップの1つに絞る

転職を考えた時、頭の中にいろいろな条件が浮かぶと思います。
しかし、目標を実現したいなら条件を1つに絞って伝えるようにしましょう。多くの薬剤師は意外とできていない部分です
年収1000万円を目指すのが目標ならば、転職会社の担当コンサルタントには「とにかく年収の高いところを紹介してください。」と伝えましょう!
ちなみに私は、それに加え「日本全国どこでも良いので」という言葉まで添えています。
多くの薬剤師が勘違いしやすいのは、高年収の求人が僻地にしかないと考えてしまっている点です。必ずしもそうではありません。
あくまで「日本全国どこでも…」というのは、求人情報を最大限引き出すための交渉術です。こちらの本気度が伝わります。
この方法は年収アップ以外の交渉でも応用できますので、必ず覚えておきましょう。

 

得た求人から条件に合った職場を探す

「とにかく年収の高いところを紹介してください。」と伝えることで、今のあなたの経験やスキルで就業可能な高収入の求人案件の情報が、あなたのもとに届くはずです。
そして、その中から自分の条件(立地や門前科目、福利厚生など)にあった職場を選べばよいのです。
何度も言いますが、年収千万円を目指すなら初めから条件を複数上げるのは避けましょう!
必ず優先順位の高い「高収入」に絞って転職会社に探してもらうようにしましょう。
その方がコンサルタントも迷わず、あなたの条件に合った求人が届く可能性が高まります

 

いきなり年収1000万円を狙わない

私は最初から年収1000万円だったわけではありません。転職した時は780万円でしたが昇給により年収1000万円になっています。
中には稀に、はじめから年収1000万円の求人が出ることもありますが、多くの場合は急を要する事情がある場合などで、年収は高いものの1年などの期間限定の条件が付いたりします。
考えてみればわかりますが、どんな人柄でどんな仕事ができるかわからない薬剤師に、いきなり年収1000万円を与える経営者はまずいません。
信頼は積み重ねていくものです

 

年収1000万円薬剤師に求められる能力

高年収薬剤師に求められる能力は何だと思いますか?
高収入に限らず、社会で求められ活躍できる薬剤師になるために必要な能力は、私は「共感能力」「行動力」だと考えています。

 

共感能力

共感能力というのは、相手の気持ちを理解する能力です
一方的なコミュニケーションではなく、相手が何を考え何を求めているのかを感じ考えることができる能力です。
なぜ、年収千万円の薬剤師に「共感能力」が必要かというと、「なぜ会社や薬局開設者があなたに高年収を出すのか?」など上司が何を求めているのかを察知し考える必要があるからです。
薬局開設者に、会社や自分の気持ちを理解してくれるこの薬剤師なら年収1000万円を払ってでも働いてもらいたいと思ってもらえたらこっちのものです
ほとんどの調剤薬局は医療提供施設であり株式会社です。あくまで営利を追求しなければなりませんし、その対価として給与が支払われることを忘れてはいけません。
患者さんだけではなく、会社に対しても寄り添い共感できることが社会で成功できる薬剤師だと思います
そして、転職会社のコンサルタントに対しても相手の気持ちや立場を考え、条件を単純化して伝えることも共感能力の一つなのです。

 

行動力

共感能力だけでは実際に収入が上がることはありません。
例えば、この文章を読んで「確かに」と共感した方もいるかと思いますが、実際にその後「行動」を起こさなければ、年収アップすることは絶対にありません。
「退職」や「転職」をすることは簡単ではありませんしエネルギーを使うことです。
私が相談を受ける薬剤師の中には、辞めれない理由として「最低3年は働かないと駄目と親に言われた」など、根拠のない3年や人の意見に流されてしまっている薬剤師もいます。
あくまで、自分の人生を切り開くのは自分の「行動力」や「決断力」です。

 

私が年収1000万円を早期に達成したのも「行動力」があったからです。薬剤師としての知識やコミュニケーション能力が優れていたからではありません。
転職後も行動を続けたため、28歳の時に薬剤師なら一度は聞いたことのある全国200店舗以上の大手調剤薬局チェーンから、年収900万円以上の条件でヘッドハンティングにもあいました。これは、まだ私が薬剤師歴3年だったことを考えると、大手としては異例の条件だったと思います。
これも、その当時どの薬剤師よりも「行動」していたからだと思います。
また、年収1000万円があったにもかかわらず退職したのも新たな自分の目標に向けて「行動」を起こした結果なのです。

 

 

学生時代や新人薬剤師の時にやっておくべきこと

将来、私のようにサラリーマン薬剤師として年収1000万円などの高年収を目指したい薬学生や新人薬剤師の方が、今やっておいた方が良いことを簡単にお伝えします。

 

学生時代にやるべきこと

薬剤師を目指す薬学生がやるべきことは、間違いなく薬剤師国家試験に合格することです。
勉強をおろそかにして別のことをやることはお勧めしませんが、余裕がある方なら薬剤師以外の知識を学ぶことをお勧めします
薬剤師になってからでは、なかなか他業界の勉強や資格を取得することは困難になります。
「薬剤師×〇〇」という、薬剤師以外の知識を身につけておくと将来、薬剤師業界の中で差別化が図れます。
意外とパソコンに強い薬剤師というだけでも現場で重宝されたりします。

 

この記事にも詳しく書いていますので、興味のある方は見てみてください。

 

 

新人薬剤師がやるべきこと

年収を上げたい新人薬剤師がやることは簡単です。早期に「転職」を経験し、自分の価値を上げる行動をとることです
まずは、しっかりと知識を学んでどこでも通用するようになってから「転職」したいと多くの新人薬剤師は考えますが、いったいそれはいつになるのでしょうか?
転職市場では実は、新人時代の方が需要が高く年収も伸びやすいのです。そして早期に転職し、管理薬剤師などを経験することで能力も伸びていきます。
多くの薬剤師を見てきましたが、早期に転職した方が、確実に将来の年収の伸び率が違います。

 

どこの転職会社が良いか迷っている人がいれば、私が転職する時に実際に利用したファルマスタッフをお勧めします。

 

それ以外の転職会社を確認したい方は、転職会社一覧をご覧ください。

 

 

高年収求人・募集の注意点

最後に、高年収求人の注意点について簡単にお伝えします。
あとで、「失敗した」とならないために事前に注意点を覚えておきましょう!

 

注意点1:期間限定の可能性

先ほども説明したように、初めから年収が高い求人にはそれなりの理由があることが多いです。
期間限定で契約を切られないか、正社員としての雇用かどうかしっかり雇用条件を確認しましょう。

 

注意点2:M&Aの可能性

年収が高い求人の場合、薬剤師が集まらないか薬局開設者に後継者がいない場合などが考えられます。
その場合、早期に会社との信頼関係を築けなければ、大手チェーン調剤薬局にM&Aで売却されることがあります。
実際に知り合いの薬剤師も、条件良く転職できたのに、入社後すぐに大手チェーン薬局にM&Aにあい雇用条件が急激に悪化した事例があります
こんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、事前の確認と信頼関係の構築は重要です。

 

注意点3:年収が高い理由の確認

年収が高いのは、薬剤師が集まりづらい理由があるからです。
なぜ、年収が高いのに人が集まらないかを事前に確認するようにしましょう。
その理由が自分にとって許容できない内容である場合には、仕事を長く続けることができません。年収が高くてもそれが一時的なものであれば意味がありませんので、転職コンサルタントなどを使い事前に確認をするよう心がけましょう。

 

注意点4:雇われ薬剤師の年収1000万円は会社次第

独立すれば自身の経営手腕で年収1000万円を目指すことは可能です。しかし、雇われ薬剤師では会社(薬局開設者)によって、どんなに努力しても年収1千万円に及ばないことがあることも理解しましょう。
私のようにサラリーマン薬剤師でも年収1000万円は可能ですが、あくまで経営者判断です。大手のようにしっかりとした職位と年収が公表されているようなことがない限り、確実に年収1000万円行くという保障はありません。
しかし、本記事のように「行動」を起こし続ければ確実に年収がアップするはずです。

 

<好条件の求人情報を探す>
ファルマスタッフに相談 【おすすめ

 

その他 転職会社一覧

 


トップへ戻る